2021年11月15日月曜日

ブラック・ミニスカート【急上昇】



 11月に入ってミニスカート姿が結構いるなと思ったのでオンラインリサーチしてみました。

国内では「ミニスカート」の検索需要は2018年11月をピークに減少傾向にあります。

いっぽう米国では「ミニスカート」の検索需要は2020年10月がピークでしたが、今年2021年10月に再度急上昇している様です。

さらに絞ると「黒のミニスカート」の成長率は前月比160%と高い。

競争環境:「ミニスカート」と比較すると商品数は少なく、市場規模:月間販売金額は「ミニスカート」より4倍程度大きい・・・





ZOZOTOWNで新品市場の競争環境を調べてみると、

「ミニスカート」対象商品数 42,531件、+「黒」でフィルターをかけると8,019件。




メルカリでも古着市場の競争環境を調べてみました。

フィルター条件は「黒」+「いいね順」。

フレアーやプリーツの入ったミニスカートが人気の様です。






商品一覧画像を見比べると、ZOZOTOWNとメルカリの差が以前よりも縮まった様に感じます。

オンライン上もモノにあふれ、さらにトレンドレス(無)の時代だという。。。

改めて、D2Cやサブスクリプション等「届け方の時代」だと思うと共に、

デザインの開発手法がデジタル軸に変わるべき理由が感じられます。






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画像:

・Unsplash The internet’s source of freely-usable images.

・Takashi Koyama taken a photo.

・ZOZOTOWN、mercari search results.


2021.11.13 記


渋谷電脳リサーチ(リサーチ&デザイン東京)

https://www.shibuden.biz/



2021年11月5日金曜日

ビンテージ シャネル ノーカラージャケット

 ファッションにも昭和レトロブームの影響が見られます。

今回取り上げるのは、「シャネルのノーカラージャケット」です。 


 



この日印象に残ったスタイリングは以下の3タイプ。

1)普通の女の子が着るシャネル(シャネル風?)のノーカラージャケット

2)セクシー系お姉さんが着るキルティングレザーのノーカラージャケット

3)個性派女子が着るオーバーサイズのノーカラージャケット(カーディガン)


 


掲載写真は上記の内、1)にあたる2名です。




Rakutenラクマで古着市場の販売状況をチェックしてみました。

検索ワードは「CHANEL ヴィンテージ」

出品数 56件中、39点がソールドアウト、売れ筋価格帯は10万円以下。

転売業者が仕入れているのかもしれない。。


因みに検索ワードを「シャネル ノーカラージャケット」にすると、出品数 約1,000件、シャネル以外のブランドが多く現れます。類似デザインの物や関係の無い商品まで数多く出現しました。


「いいねが多い順」に並び替えてみると、トリミングデザインのタイプが多くソールドアウトになっていました。


 

「CHANEL ヴィンテージ ノーカラージャケット」で他の市場を調べてみると、


・ヤフオクでは価格が10万円以上するものが多く、全く売れている気配がありませんでした。

・メルカリでは価格が10万円以下のビンテージCHANELは多くソールドアウト状態。

また価格が5千円前後〜1万円以下の”シャネル風”も、トリミングデザインはソールドアウトを散見しました。


 


 (左側ラクマ、右側メルカリ)






ZOZOTOWNの新品市場を参照すると、上記の様なノーカラージャケットは109系ブランド中心に販売されています。

 



上記をまとめると、

・10代〜20代の間で昭和レトロが注目されている

・原宿で「ビンテージ・シャネルジャケット」(シャネル風かもしれない)の着用者に注目した。

・オンラインリサーチで、ヴィンテージCHANELのノーカラージャケットの古着が売れているようだった。

・”シャネル風”はメルカリのみ、売れていた。


・新品市場では109系ブランドで販売されている。


 


 


画像:

・Unsplash The internet’s source of freely-usable images.

・Takashi Koyama taken a photo.

・Rakuma、mercari search results.


2021.11.03 記


渋谷電脳リサーチ(リサーチ&デザイン東京)

https://www.shibuden.biz/


2021年11月4日木曜日

パーマ(強め)に注目

久しぶりの定点観測。

街の人出はコロナ禍以前にほぼ戻った感覚を受けました。

おしゃれ人口も回復し、買い物袋を持って歩く人たちを多数確認しました。




幾つかのトレンドワードを抽出できたのですが、今回取り上げるのはパーマ(強め)です。

男女共通トレンドで、特に男性に増加が見られた点が印象に残りました。






ヘアスタイルとファッションは関係性があると考え、

リサーチツールを使ってパーマ需要についてAmazonで調べてみました。


「パーマ液」の月間検索数5,700件 前期比-25.31% 良く売れる価格帯は500円~1,000円、街で感じた熱量とはまるで異なる地味な結果ですね。。。

2021年7月の検索需要が通常の3倍程度に上昇していた点が気になりますが今回は無視します。


因みに、

「まつげパーマ」は、月間検索数26,600件 前期比21.6% 良く売れる価格帯は1,000円前後、定点観測からは見えてこなかった熱量を感じます。


オンライン、オフラインを交互にリサ-チすることで、片側では見えなかったものが見つかるかもしれない、という可能性のたとえ話でした。



画像:

・Unsplash The internet’s source of freely-usable images.

・Takashi Koyama taken a photo.


2021.11.03 記


渋谷電脳リサーチ(リサーチ&デザイン東京)

https://www.shibuden.biz/


2020年10月27日火曜日

10月後半~ローゲージニット【登場】

[レディス]2020秋 原宿ファッショントレンド

撮影日:2020年10月24日(第43週)

気温:20度 晴れ

母数:74人

標本数(n):9人

出現率:12.1%








久しぶりの定点観測です。

ずいぶん街に人が戻っていて、感覚値では昨対80%位じゃないかなと思います。

今日のトレンドをざっくり年代別で分けると、70年代、80年代、90年代の3つの箱が作れます。


さて、10月も後半に入って気温が20度を下回る日もあり、昼間でもコート姿が見られるようになりました。

今秋はローゲージニットが拡大しているようです。


冒頭に述べたように、トレンドがざっくり3つの年代別テーマに分類できる状態のために、

デザインバリエーションは豊富に存在しています。

そのなかでも5~3ゲージくらいの重量感のある編地xビッグシルエットのデザインが鮮度マックスだと思います。


次の注目株はジャカード編みのシリーズで、70年代テーマと90年代テーマでF.リーダー層の存在を確認しています。

前者はかぎ針編み、透かし柄やレース風ニット。

後者はプレッサーニットで、シャネルツイードのような意匠糸使いが特徴。


現在は70年代テーマの勢いが全体的に強く、90年代テーマのスタイリングは部分的に見られます。



ところで、昨今の傾向として「男女共通トレンド」があるのですが、

ニットに関しては今のところメンズは皆無。レディスのみの現象でした。









出典:

リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)

http://www.shibuden.biz


2020年8月27日木曜日

ブラックコーデ・黒ミックスコーデ【拡大】

秋からOMOで認知を広げてゆくため、現在準備を進めているのですが、

現時点でリアル店舗≒リスクと考えている方は多いと思います。


現在も昨対割れを続けている数字と、テレワーク推進圧力の継続と拡大、

果ては巷でうわさの「外に出られない生活」が現実になった時を考えると理解出来ます。


上記に対して当方の考え言うと、当社は現在とにかく認知を広げる時期で、その為の スピードx効率的 な手段を選択するのが良いと考えておりまして、回避可能もしくは良い代替策がセットになっていれば、GO となります。


またOMOの今後について、

個人的には「オンライン接客」の進化・行方に注目しておりまして、単に「店舗スタッフがオンライン接客を行う」「AI接客ツールを導入する」というものでは無いと考えています。




[レディス・メンズ]2020夏 原宿ファッショントレンド

撮影日:2020年08月15日(第33週)

気温:37度 晴れ

母数:100人

標本数(n):29人

出現率:29%





ここ数年間、ブラックコーデ、白黒コーデが継続しているのですが、

この日は何故かいつもに増して新鮮に見えました。


猛暑続きでだらけた気分の中、

黒で締まった装いを見たせいかもしれませんね。


因みに今秋のトレンドカラーにブラックが浮上しています。


現在新鮮に移るのは黒ワンピースですね。

リーゾート風の麻混素材のものや、リラックスしたシルエット、

スモック風ギャザーがあしらっているデザインが浮上しています。


メンズに関しては、「白Tシャツx黒ショートパンツ」など、

見た目が丸かぶりしてしまう率が高まる時期ですね。


差別化ポイントは、柄ものを取り入れる。帽子やバッグ、ソックスなど小物類で丸かぶりを解消するなど。

また、今後マスク=ファッションアクセサリー化すると思うので、

マスクが差別化アイテム(自己表現ツール)として一役担う時代がくるんでしょうね。


例えばゾゾタウンのカテゴリー「ファッション雑貨」の中に「マスク」が作られるなど。

・・・あるね。







出典:

リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)

http://www.shibuden.biz



寄稿:【アパレルウェブ】

http://blog.apparel-web.com/



2020年8月25日火曜日

生成り・ベージュ【拡大】

 パーソナルオーダーも「アップデート型」商売に属すると思っています。

ある統一された規格商品があって、それを土台にして個人の好みに合わせて更新されてゆくイメージ。更新のタイミングは、個人の体型変化や気持ちの変化によって。


上記に従うと「気持ちの変化≒消費」という公式が現れて来ますよね。重要なのはどのような形で顧客に 刺さる 提案が出来るか?

【必要条件】

・顧客の気持ちの変化を察知する力

・顧客の気持ちに変化(揺らぎ)を起こす力

・気持ちの変化の場に継続的に寄り添う状態を作ること。


再認識するのは、

商品を売る のでは無く 体験をフックにして売り上げに繋げる というアプローチです。

数年前からアウトドアやフィットネス等の分野で話題になっている手法がコロナ禍で大きく加速しました。


思うのですが、体験を売る とは販売手法では無くビジネスモデルそのもので、結構大変!という事です。明日からウチらも体験を売って行こう!というものでは無いですよね。

人の気持ちに変化を起こすには相当なパワーが要るし、その後売り上げに繋げることは容易ではない。。




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生成り・ベージュ【拡大】

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[レディス・メンズ]2020夏 原宿ファッショントレンド

撮影日:2020年08月15日(第33週)

気温:37度 晴れ

母数:100人

標本数(n):14人

出現率:14%





2020春夏は男女ともに生成りのアイテムが新鮮に映りました。


特に「ヘビーウエイトのコットン素材x生成り色」の組合せが新鮮で、来年もこの傾向は継続することでしょう。

来シーズンの打ち出しは、少し色味を足し合わせる「生成り色xパステルカラー」。

もしくは「ブラックコーデx生成り色」にアップデートされた着こなし方も考えられます。


さらさら合繊触感とは反対の、天然繊維ナチュラル触感であります。


大きく伸びる可能性を感じるのは後者で、

手持ちの合繊アイテムとコーディネートできるデザインを開発・提案する力が勝敗を分ける気がします。


具体手段は各社ノウハウがあると思いますのでここでは触れません。






出典:

リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)

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寄稿:【アパレルウェブ】

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2020年8月21日金曜日

スモーキーカラー、グレイッシュカラー【登場】

ここ数年の傾向として
ファッション消費はトレンドを牽引車とした「リミックス型」から1着の服を長く楽しめる「アップデート型」へと益々変わって来ている様に思います。


購買行動はコロナ以降、これからも劇的・継続的に変化すると思っておりまして、

商売も上述のようにアップデート型へと変わらざるを得ないのかもしれません。

今後はトレンド推し最優先で消費を誘導する手法ではなく、

「トレンド3割+α」位のバランスで新しい市場を創造・開拓してゆく必要があると考え行動しています。






[レディス・メンズ]2020夏 原宿ファッショントレンド

撮影日:2020年08月15日(第33週)

気温:37度 晴れ

母数:100人

標本数(n):2人

出現率:2%



生成りやベージュなどナチュラルカラーがトレンドの前線を走っておりますが、

次はスモーキーカラー、グレイッシュカラーに注目します。

とくにベージュと相性の良いカーキが最有力候補。

従来のカーキではなくスモーキーなカーキまたはグレイッシュなカーキです。



同系色でトータルコーディネートする着こなしは継続していますし、

写真のようにベージュシャツにスモーキーカラー、グレイッシュカラーのボトムスを合せただけで

新鮮コーディネートになります。(カラーに限定した話です)


参考として、下段には従来のカーキ(現在のカーキ)画像を掲載しています。

ベージュ系のカーキとグリーン系のカーキ、2タイプがあります。



出典:

リサーチ&デザイン東京(Research&DesignTOKYO)

http://www.shibuden.biz



寄稿:【アパレルウェブ】

http://blog.apparel-web.com/